砂と荒涼と花

Shape, Line, Texture, and Soul.

About

ハナ 2020-023 Allium #1

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / そう子供だった私は、この目線の高さからアリウムを見た。唐突に伸びた茎のてっぺんにネギ坊主そっくりな巨大な花がつく。ニラも似たようものだが、子供の背丈ほどの茎に花の塊が丸くつく様は異様だ。美しいと異様はやはり近似のものだと教えてくれる。

ハナ 2020-022 Lemon #2

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 精油を含んだ柑橘類の葉を虫は嫌ってよそさうに思うのだが、レモンに限らず蝶のいも虫に例年相当数の葉が食われてしまいがちだ。たぶんアゲハになるだろうと思われる幼虫が葉を盛んに食い荒らしていたので、殺すに忍びないがレモンの木から取り除いた。命を選択するのは、レモンとアゲハの関係であってもつらいものだ。

ハナ 2020-020 芍薬 #2

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 芍薬の難しさは目を惹きつけ目を見張らせる豪奢な花にあり、花に気を取られていると花そのものさえ何ものか把握できなくなるところにある。花そのものさえ把握できないのだから、芍薬という存在は更に見えないのだ。美人と同じだ。

ハナ 2020-019 Lemon #1

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 昨年の夏、葉を落としはじめ秋にはほぼ丸裸になって枯れたとばかり思っていた。春になって木を引き抜きいて処分しようと準備を進めていたら盛んに新芽を出し、やがて蕾をつけ花を咲かせた。花を咲かせたレモンの木を切り倒し根を掘り返せる訳もなく。

砂景 20-007 国境の近く砂漠の中

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / メキシコ人夫婦は買い物に出かけるような風情で国境を目の前にした砂漠の中にいた。そこに国境があったとしても夫婦にとっては近所なのだろうし、砂漠だからといって異界ではないのかもしれない。日常はかくも多様である。

ハナ 2020-015 Crimson Clover #1

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 冬の終わりに地を這うようにクローバーが芽吹いた。ずっと地表を覆っていたクローバーが、ある日とつぜん空へむかって成長しはじめた。直立する茎は自らがクローバーだったことを忘れたかのようであったし、真紅の花は静脈から溢れる血液に似ている。

ハナ 2020-014 Tulip #5

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 彼女について私は何も知らないに等しいはずだ。チューリップの球根を店頭で選び、植え付け、颱風の日はプランターを部屋に運び込み、育て、咲いたけれど。咲かせたと言えるかどうか。そして彼女について何も知らない。

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る