砂と荒涼と花

Shape, Line, Texture, and Soul.

About

Past Light 20-006 漂着

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 植物だろう。しかし名前は知らない。誰かが持ってきたものではないだろうから流れついたのだろう。どこから? どうやって? わからない。なぜ、こんな姿で。どうして私と出会ったのか。

Past Light 20-005 桟橋にて

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / ずっと私は水に落ちた自分を想像して身構えていた。馬鹿らしいけれど、ずっと怯えていた。落ちたら泳げばいいし、ここは泳ぐほどもない深さなのに。この世ではないものを海面に見ていたのだ。

Past Light 20-003 ナミエボウル

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 記憶の中にあるボーリング場とナミエボウルは別物で、私が勝手にセンチメンタルな気分になっているにすぎない。ここで遊び、ここを見て生きてきた人の気持ちと重ね合わせるのはやめよう。ナミエボウル前を通る国道を南相馬方面へ進むと開口部をベニヤで封鎖したセブンイレブンがあった。このセブンイレブンは、2020年現在アルバイト店員を募集している。

Past Light 20-002 浪江の家

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 既に何もかもが変わり、この景観は過去のものだ。あるものがなくなり、ふたたび始まる。私が暮らす場所より、浪江は圧倒的な速度で9年が過ぎさった。2020年、人々の帰還が進み、国道6号の二輪通行不可制限もなくなる。この季節、この時間に太陽は同じ場所を運行しているが、過ぎ去った光を見ることは二度とない。

Past Light 20-001 ある壁

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 光との出会いは数多くの偶然とほんの一握りの必然に左右され、その光について思う時すでに過去のものになってこの世には存在しない。そして二度と出会えないのだった。まだ季節は冬だが、ここには春が兆していた。

海景 20-001 何気ない海景

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます/ とりたてて何事もなく、何事も起こっていないようにすら感じる退屈を真の幸福と呼ぶべきかもしれない。いまこのとき悲惨や幻滅や堕落や破滅が始まりつつあり、何かが音を立てて崩れているのは確かだが、私の目の前にある幸福を幸福と思うほかないではないか。

惑星と文明 20-001 時間は砂となって降り積もる

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / だんだんどうでもよくなる感覚はなかなかよいものかもしれない。吹き付ける風に煽られるに任せて、ずっとここに立って、ずっと海を見ている。三途の川ならぬ三途の海を前にした気分だ。

ハナ 2020-007

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます /花は、既に春だった。そして何も気づかぬまま冬の部屋に飾られている。春はまだ先だが、年齢とともに時間の経過が加速しているからきっとすぐ巡ってくるに違いない。味気ないとも[……]

ハナ 2020-006 Anthurium #6

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / アンスリウムの花言葉は、「情熱」「印象深い」。へえー。適当なものだ、花言葉なんて。取り立てて好きな花ではないし、プラスチックのような質感と単純極まりない赤い色が特徴の品種仏炎苞はむしろ嫌悪感すら感じるのだが素通りできないものがある[……]

ハナ 2020-005 Anthurium #5

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 花言葉は誰がどのようにして決めて、どこに集約されているのだろう。自然発生的に生じた花言葉が19世紀に花言葉辞典としてヨーロッパでまとめられたらしいが、新たに発見された植物の花言葉は誰がどうのようにして決めているのだろう。さて、どうしたものかとアンスリウムを見るといつも思う[……]

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