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潮風で板が釘が掛け金が痛んでいる。漁具倉庫がつくられて、たぶん四、五十年は経っているように思われ、私の年齢を考えれば衰え具合は妥当なのかもしれない。
島の北岸にある漁港から出た漁船は南岸沖へ島を回り込む。南岸の沖では刺し網漁の船が、磯の近くでは箱メガネで採貝、採藻する小舟が出ていたから、午後になれば漁を終えた船で港は賑わうのだろう。
偶然塗り分けられた倉庫の戸板の絶妙な色分けを眺めていたら、とんびが勢いよく降下してきた。今日は朝から天気が悪い。だからこそいつもより衰えた倉庫が美しく見える。
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