海景 20-045 漁具倉庫

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潮風で板が釘が掛け金が痛んでいる。漁具倉庫がつくられて、たぶん四、五十年は経っているように思われ、私の年齢を考えれば衰え具合は妥当なのかもしれない。
島の北岸にある[…]

海景 20-044 凪

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / どこに腰を落ち着け暮らすか無頓着ではいられない。どこでもよいと言う人はいるが、それでも交通の便や地形など比較して住処を決めているはずだ。しかし住み暮らす場所を決めるのはなかなかにむづかしく理想通りにならないのは誰もが経験している。私もまた現実に突き返されつつ居住地を決めて現在に至っている[…]

海景 20-042 冬の海

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静けさが海を支配していた。誰もいない。くる気配すらない。焚き火のあとが晩夏の痕跡として磯から続く小さな浜にあるばかりだった。外海を岩礁が隔てた内側はどこまでも澄み切った水が輝いていた。
いつからこんなに関東の磯はきれいになったのだろう。公害という言葉とヘドロやスモッグの禍々しさを子供のとき刷り込まれた私は、大人になってもどんなに美しい海水を見ても疑いの念を払拭できずにいた。そして思う、いま[…]

海景 20-041 赤い水 (Coloured rock pool water)

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何年間も訪れることがなかった岩礁へ行ってみると、ふるびた灯台が撤去され、撤去されるとき重機が入ったかして自然が整理されたような風情になっていた。釣り人さえいない磯で月面をたった一人で歩いているような、もう二度とどこへも戻れないような気分になった。そこに錆びとも油とも見える赤い水が鏡のように朝の光を反射していた[…]

海景 20-040 悲しみの速度

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砂の浜は刻々と姿を変え一ヶ月、一年と月日が経つとおおきく様変わりしてまるではじめて訪れた場所のように見えることさえある。吹き寄せられた砂で埋まり姿を消すものがあるいっぽう、砂が吹き飛ばされ姿を現すものもある。砂の起伏が地形すら変えて記憶と一致するものを探すだけで精一杯になる。

九十九里は屏風ケ浦が侵食され土砂が砂となって流れ着いて広大な砂浜をかたちづくった。一年で50cmから1m[…]

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