砂と荒涼と花

Sea, Sand, Silence and Flowers.

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海景 20-033 構成 海辺

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 冬がはじまろとしている光だった。撮影すべきものを見つけられず落胆していた。そのときジョルジョ・デ・キリコ描くところの人物が、砂山の向こうから現れるような気がした。神が配置したような構成が目の前にあった。

海景 20-031 色彩

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 微かな色があるところに光がある。光を追っていると新しい色との出会いがある。この浜のかすかに錆色をした砂と植物の緑と黄色と、漂着物の白さ、海は青から緑のグラデーションを描く。空は群青を薄めて、どこまでも薄めた色をしていた。

海景 20-027・20-028 海岸線

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 海が陸に、外なるものが内なるものにここで出会う。相反するものが重なりあうが混じり合いはしない。絶えず流れる風は時代を超越している。とても多様で、とても美しい、とても新しい。

Dawn Chorus Pt.3 (海景 20-026)

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 陽は昇り、砂は流れ、時間は誰にも等しく流れ行く。私が知っているこの場所は既になく、見知らぬ場所になっていた。朝日まで別物に見える。
The sun rises in the east. The sand moves up, down, left, right. Time advances equally for anyone.

Dawn Chorus Pt.1(海景 20-022)

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / Dawn Chorus (暁の合唱)。夜明けに地球の磁気圏と太陽風の相互作用により生じる鳥の囀りに似た音響が受信される。夜の領域から朝へ回り込んだ電磁波が宇宙から降り注ぐ。Is this a bird song? The electromagnetic dawn chorus is a phenomenon that occurs most often at or shortly after dawn local time. (南房総)

海景 20-021 花束のように

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 房総の白浜は小砂利の海岸だ。やや西へ歩くと粒度が細かくなり砂の浜になる。流木や漂着物がまったくない一画が現れたかと思うと雲間から日差しが降り注いだ。まるで劇場の舞台のような光景が広がった。

海景 20-017 Beach Break 2

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 沖から続く大きな海の運動は、浅瀬の底の地形によってうねりを生じ、うねりを崩し、波として目に見える変化を起こす。彼は海の、地球の運動のうえでバランスをとっている。

海景 20-014 無題

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 目の前で何かが行われていても、それは私とは関係ない。しかし、この瞬間も遠い先の時間にもまったく無関係なんてことはないのだった。たとえばどこかで人が生まれ、人が亡くなるのもまた。

砂景 20-008 彼女とはもう二度と会うことはない

タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / ずっと振り返るようにしながら彼女に話しかけ、彼女の言葉を聞きながら歩いてきた。激しい逆光で私の眼は焼かれ、彼女の声だけが砂浜にあった。ここで別れたら、彼女とはもう二度と会うことはない。

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