海景 20-038 時間

(画像はクリックあるいはタップすると拡大されます)


子供だった私は大学生の自分、それより大人の自分を想像することができても、思い描いたのは年齢なりの図体であったり、どこかで見聞きした上の世代の様子だった。もちろん当の本人は気づきもしないし、これは大学生になった私が想像する30代、30代になった私が想像する50代であっても変わりない。

私自身の成長や成熟、老いといった変化だけでも想像するのは困難なのに世の中との関わりによってどう人生が揺さぶられるかなどわかるはずがないのだった。そしてむしろ後者のほうが将来というものの本質ではないだろうか。

私は砂浜にいる若い人の後ろ姿を見ていた。視界の右隅に孫のような年齢の子供を抱いた老人の姿があった。互いに、互いの存在を確かめる一瞬があった。若い人は何を思ったのだろう。

私は時間について痛みに似た感覚がしばらく続いた。

海景 20-038 時間

© Fumihiro Kato / Unauthorized copying and replication of the contents of this site, text and images are strictly prohibited. All Rights Reserved.

A3(近似)額装なし。A4等他のサイズにも対応いたします。 詳細ORIGINAL PRINT🔗をご覧ください。

A3(近似)額装なし。A4等他のサイズにも対応いたします。 詳細ORIGINAL PRINT🔗をご覧ください。

額装海景 20-038 時間

作品への質問や購入に関してのご相談などはこちらへ。

価格はお問い合わせください。

    お選びください (必須)

    加藤(文)文宏 / Fumihiro Bun Kato 写真家・作家 / Photographer Author ・北海道北見市生まれ。 ・大学卒業時までに詩集「無題あるいはサラバ」、同「Cadenza」発表(共に絶版、在庫なし。「Cafebza」別装丁私家版のみあり)。 ・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。 ・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他) ・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。 ・不二家CI、サントリークォータリー企画・取材、Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告、武田薬品工業広告、他。 ・長編小説「厨師流浪」で作家デビュー。小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。 ・獅子文六研究。 ・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。 ・各メディアにおけるスチル撮影。 ・オリジナルプリントの製作、販売。 ・JSAHP正会員
    投稿を作成しました 269

    関連する投稿

    検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

    トップに戻る