海景 20-036 Milvusと海と階段

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鴎(かもめ)と鳶(とび)。どちらも海辺でよく出会う。鴎に一羽ずつ体型や色柄の違いがあり、たぶん個性と呼べるものもあるのはわかるが鳶の在りようとは比べようもない。防砂柵のうえに佇んでいるだけでも、円を描いて空を滑空しているときも鳶は今この時以外の何かを考えているように見える。

それを哲学とするのは大げさすぎるとわかっているが精神性と言えそうなものが鳶を鳶たる存在にしている。

それにしても今年は鳶と縁がある年のようだ。いつもとは言わないが、海辺へ撮影に行き被写体を求めて歩いていると至近距離に鳶がいる。頭のうえを飛んでいることもあったが、視線を送ったほんの先に鳶が留まっていて近づくことができた。ほんの間近に鳶がいるだけでも稀だろうに、近づけるなんてめったにないはずだ。こうして鳶について思うことが多くなった。

鳶を撮ろうか。いままで考えすらしなかったことを思った。ところがこうなると縁がある鳶がなかなか思うように画角に入らないのだった。ここがまた鴎と大いに違う。だからなおさら鳶の哲学というものを信じたくなる。初対面の人へ話しかけるまでのように、節度をもって近づくように、「あの」と声を出すときのように私は鳶を撮影した。

そして気づいた。鳶はMilvus、撮影したレンズの銘もZeissのMilvus。ほんとうにつまらないことだけど、私は少しわらった。なんだ鳶はいつも私と一緒だったではないかと。

海景 20-036 Milvusと海と階段

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    加藤(文)文宏 / Fumihiro Bun Kato 写真家・作家 / Photographer Author ・北海道北見市生まれ。 ・大学卒業時までに詩集「無題あるいはサラバ」、同「Cadenza」発表(共に絶版、在庫なし。「Cafebza」別装丁私家版のみあり)。 ・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。 ・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他) ・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。 ・不二家CI、サントリークォータリー企画・取材、Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告、武田薬品工業広告、他。 ・長編小説「厨師流浪」で作家デビュー。小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。 ・獅子文六研究。 ・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。 ・各メディアにおけるスチル撮影。 ・オリジナルプリントの製作、販売。 ・JSAHP正会員
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