タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / シジュウカラのメスは胸の黒線が細く薄い。シジュウカラを葬った日の翌日、埋めた場所の間近にスピィッ、スピィッと甲高く鳴くオスのシジュウカラがいた。つがいだったのだろう。昨日からずっと探して、妻を見失った場所に戻ってきたのか。オスのシジュウカラが鳴き止むまで、私は撮影した亡骸の柔らかな丸みを目で追うほかなかった。
葬送 シジュウカラ 20-1
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 朝、春とは言えぬ冬でもない明るさのなかシジュウカラの亡骸があった。ガラスを空と見誤ったのだ。鳥を葬るのは、これが三度目だ。 土を深く掘り、横たえ、土をかけ、石を乗せる。なぜ、そうするのか。それは私が人間だから。
葬送 White-eye 21982_4
メジロの死について考え続けている。メジロの死は、私の死、私が愛するものの死を形として提示している。 Fumihiro Kato. © 2016 – Unauthorized copying and […]
葬送 White-eye 21982_3_4
冬になった。鳥たちが庭に帰ってきた。帰ってきたばかりだというのに一羽が息絶えていた。凍える夜を耐えるかのように身を丸くして。硬く目を閉じて。メジロだ。葬るため手に取り、羽毛の柔らかさに私の指が驚いた。生命の柔らかさが、死 […]