タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます /
鴎(かもめ)と鳶(とび)。どちらも海辺でよく出会う。[…]鳶を撮ろうか。いままで考えすらしなかったことを思った。[…]そして気づいた。鳶はMilvus[…]
海景 20-035 その男とギター
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 海へ続く道をギター片手に歩いてきた男が、ゆっくり砂の山をのぼった。彼は海へ向かって自作の曲を歌った。ずっと歌っていた。
海景 20-034 観察と思考
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 私が知っている海とは別の海を彼は見ていた。同じ海を前にして、なにもかも違う風景を見ていた。
海景 20-033 構成 海辺
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 冬がはじまろとしている光だった。撮影すべきものを見つけられず落胆していた。そのときジョルジョ・デ・キリコ描くところの人物が、砂山の向こうから現れるような気がした。神が配置したような構成が目の前にあった。
海景 20-032 できごと
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / できごとはどれも過ぎ去った過去だ。刻々と過去が堆積して行く。みんな終わった話だ。
海景 20-031 色彩
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 微かな色があるところに光がある。光を追っていると新しい色との出会いがある。この浜のかすかに錆色をした砂と植物の緑と黄色と、漂着物の白さ、海は青から緑のグラデーションを描く。空は群青を薄めて、どこまでも薄めた色をしていた。
海景 20-030 朝の波
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 人それぞれの朝があり、一日があるのを見てほっとしている私がいた。ここでは誰も他人を責めていない。
海景 20-029 いくつかの偶然
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 戯れだったとしても誰かの意図が働いている。でも私にとって出会いは偶然であり、この光景をかたちづくるすべてが偶然の産物だ。では私がここにいるのは必然なのか、どうか。
海景 20-027・20-028 海岸線
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 海が陸に、外なるものが内なるものにここで出会う。相反するものが重なりあうが混じり合いはしない。絶えず流れる風は時代を超越している。とても多様で、とても美しい、とても新しい。
Dawn Chorus Pt.3 (海景 20-026)
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 陽は昇り、砂は流れ、時間は誰にも等しく流れ行く。私が知っているこの場所は既になく、見知らぬ場所になっていた。朝日まで別物に見える。
The sun rises in the east. The sand moves up, down, left, right. Time advances equally for anyone.
海景 20-025 波を待つ
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 私は凪の日の海を眺めていた。海上のサーファーは波の到来を待っているだけで美しかった。静けさがありがたく、いつまでも続けと願った。
海景 20-024 砂州、向き合う波
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 両側から波が寄せて砂州の先を覆い、引いて行く。地球と月と太陽が並べば起潮力が重り砂州は海に没する。
Dawn Chorus Pt.2(海景 20-023)
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 房総半島は50万年前に姿を現し、このかたちへ隆起と成長を続けた。そして関東大震災前、私が立っていた場所は海中だった。いったい何度めの朝なのだろう。
Dawn Chorus Pt.1(海景 20-022)
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / Dawn Chorus (暁の合唱)。夜明けに地球の磁気圏と太陽風の相互作用により生じる鳥の囀りに似た音響が受信される。夜の領域から朝へ回り込んだ電磁波が宇宙から降り注ぐ。Is this a bird song? The electromagnetic dawn chorus is a phenomenon that occurs most often at or shortly after dawn local time. (南房総)
海景 20-021 花束のように
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 房総の白浜は小砂利の海岸だ。やや西へ歩くと粒度が細かくなり砂の浜になる。流木や漂着物がまったくない一画が現れたかと思うと雲間から日差しが降り注いだ。まるで劇場の舞台のような光景が広がった。
海景 20-020 朝に飛ぶ
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 広さと遠さを恐れない鳥を私はずっと見ていた。自宅からはるか離れた海辺で正体が知れない不安に耐えながら。
海景 20-019 反射と回析
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 私が見ているものは光であり反射であり、光が回析した結果であり、ここに意味を与えるものは心の作用でしかない。私が立ち去れば、私が与えた意味もまた霧散する。
ハナ 2020-037 Calla (Calla lily)
今日まで6年ほど、撮影方法の紆余曲折はあったものの同じ意図のもと花を撮影し続けてきた。何種類の花、何種類の植物を撮影したか、何カット撮影したか山のように積もったかに見えるデータを数えるのはもうやめた。カラーも、いったい何 […]
海景 20-019 雲の速度を超えて
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 晴れ間と曇り空が入り混じる一日だった。 曇天の向こうへ。雲を追い越す速度で遠くへ。
海景 20-018 渚
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 私がここにこなくても、いま目の前にあるままだったろう。私が死んでも、ずっと続くはずだ。
海景 20-017 Beach Break 2
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 沖から続く大きな海の運動は、浅瀬の底の地形によってうねりを生じ、うねりを崩し、波として目に見える変化を起こす。彼は海の、地球の運動のうえでバランスをとっている。
海景 20-016 河口
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 波が絶え間なく寄せているが川の水は海へ注いでいる。あまりに大きな流れは、大きさゆえに感じることができない。ここは河口だ。
海景 20-015 意志と過程と痕跡
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 彼について知っていことのすべては、この足跡だけだ。
海景 20-014 無題
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 目の前で何かが行われていても、それは私とは関係ない。しかし、この瞬間も遠い先の時間にもまったく無関係なんてことはないのだった。たとえばどこかで人が生まれ、人が亡くなるのもまた。
ハナ 2020-036 真鍮の花
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 命に限りがあることがせめても救いなのだろう。花の像に永遠に近い命を与える撮影とは罪深い行為かもしれない。
海景 20-013 過去と将来の間で
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / Between Past and Future. 白化した大粒の貝殻が散らばる砂浜の先に河口があった。枝の目印は誰が立てたものか、あちらとこちらを区分けしているみたいだった。
海景 20-012 平静
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / この一瞬と、この一瞬の前後、不安や動揺がまるでなかった。ありえないような幸福な時間だった。The placidity of everyday life.
海景 20-011Beach Break
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / Continuing forever without end. 永遠があるとすれば、それは波の運動かもしれない。浜へ向かい崩れ変形する波。寄せて、引く。
砂景 20-013 それぞれの道 / Each way
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 別々の命がたまたま出会っただけだ。すれちがうたび視線を送り目で追うのと何が違うというのか。I follow her with my eyes.
砂景 20-012 見失って / Lose her
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / I didn’t know where I should wait for her.
海景 20-010 日常へ
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / Return to routine. 日常と非日常の境界は常に目の前にある。一歩踏み出せば、そこにある。一歩退いても、そこにある。
砂景 20-011 駆け落ち
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 誰もいない。誰も知らない。この先があるのかわからないまま、確実なのものは今このときだけだった。不道徳で人でなしな二人。
海景 20-009 liquid sunshine (sun shower)
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / こんなに明るいのに、雨が強くなってきた。
海景 20-008 渚にて / On the beach
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / あからさまなまでに陽にさらされている。しかし知り得ないもので満たされている。そんな、それぞれの渚にて。
海景 20-008 横風 In her case.
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 横風について、彼女の場合。(一部人工着色)
海景 20-007 誰か
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 過去。痕跡。
海景 20-006 私は湿度を見ていた
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 私は湿度を見ていた。大気が示すものを見ていた。言葉はまだここまで到達していない。
砂景 20-010 結界
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / あちらとこちら双方に立ちはだかっている。双方に晒され続けている。
ハナ 2020-035 カラスウリ #1
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 夜に咲いて一晩の命の花だ。摘めばほんのわずかな時間で衰え、しおれる。手折って30分で壮絶な姿になった花と向き合う。
砂景 20-009 107℉ / 華氏107度
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 枯死しているのではなく休眠しているだけなのだそうだ。触れたら皮膚を裂くほど硬く鋭い葉は眠っているのだった。
ハナ 2020-034 Love Is Stronger Than Pride
Sade Aduの歌声のように。プライドより勝るもののように。強靭な愛について。
海景 20-005 いやな天気だ
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 晴れ間が見えたと思ったら、西から黒い雲がやってきた。また降り出した雨は、やがて激しさを増すだろう。それでなくても靴と靴下はびしょ濡れなのに。
ハナ 2020-033 pomegranate #1
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 灼熱の日々が続いた。熱風が吹いた日の翌日、ザクロの枝先に干からびた果実を見つけた。
Midsummer and Woman [夏至の女]
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 参考作品のため、ご要望があれば販売いたします。|男性神と女性神が出会う日。
砂景 20-008 彼女とはもう二度と会うことはない
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / ずっと振り返るようにしながら彼女に話しかけ、彼女の言葉を聞きながら歩いてきた。激しい逆光で私の眼は焼かれ、彼女の声だけが砂浜にあった。ここで別れたら、彼女とはもう二度と会うことはない。