タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 目の前で何かが行われていても、それは私とは関係ない。しかし、この瞬間も遠い先の時間にもまったく無関係なんてことはないのだった。たとえばどこかで人が生まれ、人が亡くなるのもまた。
ハナ 2020-036 真鍮の花
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 命に限りがあることがせめても救いなのだろう。花の像に永遠に近い命を与える撮影とは罪深い行為かもしれない。
海景 20-013 過去と将来の間で
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / Between Past and Future. 白化した大粒の貝殻が散らばる砂浜の先に河口があった。枝の目印は誰が立てたものか、あちらとこちらを区分けしているみたいだった。
海景 20-012 平静
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / この一瞬と、この一瞬の前後、不安や動揺がまるでなかった。ありえないような幸福な時間だった。The placidity of everyday life.
海景 20-011Beach Break
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / Continuing forever without end. 永遠があるとすれば、それは波の運動かもしれない。浜へ向かい崩れ変形する波。寄せて、引く。
砂景 20-013 それぞれの道 / Each way
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 別々の命がたまたま出会っただけだ。すれちがうたび視線を送り目で追うのと何が違うというのか。I follow her with my eyes.
砂景 20-012 見失って / Lose her
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / I didn’t know where I should wait for her.
海景 20-010 日常へ
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / Return to routine. 日常と非日常の境界は常に目の前にある。一歩踏み出せば、そこにある。一歩退いても、そこにある。
砂景 20-011 駆け落ち
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 誰もいない。誰も知らない。この先があるのかわからないまま、確実なのものは今このときだけだった。不道徳で人でなしな二人。
海景 20-009 liquid sunshine (sun shower)
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / こんなに明るいのに、雨が強くなってきた。
海景 20-008 渚にて / On the beach
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / あからさまなまでに陽にさらされている。しかし知り得ないもので満たされている。そんな、それぞれの渚にて。
海景 20-008 横風 In her case.
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 横風について、彼女の場合。(一部人工着色)
海景 20-007 誰か
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 過去。痕跡。
海景 20-006 私は湿度を見ていた
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 私は湿度を見ていた。大気が示すものを見ていた。言葉はまだここまで到達していない。
砂景 20-010 結界
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / あちらとこちら双方に立ちはだかっている。双方に晒され続けている。
ハナ 2020-035 カラスウリ #1
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 夜に咲いて一晩の命の花だ。摘めばほんのわずかな時間で衰え、しおれる。手折って30分で壮絶な姿になった花と向き合う。