タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / はるか遠くに何かが見えて、それが人の手がつくりあげた文明であるなら、なにもないよりよっぽどましだ。砂を歩くとき自分と他人の境界に敏感になる。
Past Light 20-009 浄土
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / とりたてて知られた場所ではないし、行き着くのが格別にむつかしいわけでもない海辺に、私は浄土を見た。浄土とは、そういうものかと思い安堵したが疑いも残る。この疑いが浄土から私を遠ざける。
砂景 20-008 Surfer
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 男はだまったまま通り過ぎて行った。西の方角をみつめる視線は微動だにしなかった。どこへ行くのか私は知らない。
ハナ 2020-028 Curcuma #1(および個別作A,B)
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / Curcuma=クルクマはアラビア語でウコンを意味する。いかにも熱を好みそうな姿をした花だ。熱帯の花が、それゆえ夏は涼やかに見える。2015年撮影/2020年現像作品化
ハナ 2020-027 芍薬 #3
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 花の姿は環境に大きく左右される。そして刻々と変わる。
Past Light 20-008 力学と砂
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 明るく、どこまで明るくできるか、この暗さの中で。と思いつつ再現像している。曇天の下の砂丘の写真と向き合いながら。
Past Light 20-007 再び問う磯
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / もちろん撮影時に感じるものがあって構図を取り、シャッターを押したが、この写真にはずっと迷いがともなっていた。いま私はとても疲れている。だから見えるものがあり、信じたいものがあって、この磯を再び問う。
ハナ 2020-026 Parsley #2
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 被写体となった花をつけた2年目のパセリは撮影のあと更に多数の花芽をつけ、花芽の多さから気づきにくいが今までの葉をほとんど落とした。花が目的を達成したとき枯れるのだ。命はこうして終わる。
ハナ 2020-025 Allium #2
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 葱の花、ニラの花は観賞用ではないが、素通りできない存在感と美しさがある。それは洗練と程遠いかもしれないが、洗練と異なるベクトルの美しさというものがある。アリウムは明らかに過剰だ。これを洗練と言えるか私にはわからないが、素通りできない存在感と美しさがある。
2020年作品制作についてのおしらせ(COVID-19関連)
日頃より写真作品および当サイトをご愛顧いただきありがとうございます。 2020年2月から3月にかけ国内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延が懸念され緊張が高まり、4月7日に7都道府県に緊急事態宣言が発令され […]
ハナ 2020-024 Parsley #1
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / パセリは二年草で、2年目の初夏に花をつけ、やがて一生を終える。私はパセリを大量に収穫するため栽培しているから知っている。パセリは葉も根も香り高い。皿の隅の飾りとしてのパセリしか知らないとしたらとても不幸なことだ。
ハナ 2020-023 Allium #1
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / そう子供だった私は、この目線の高さからアリウムを見た。唐突に伸びた茎のてっぺんにネギ坊主そっくりな巨大な花がつく。ニラも似たようものだが、子供の背丈ほどの茎に花の塊が丸くつく様は異様だ。美しいと異様はやはり近似のものだと教えてくれる。