花は、既に春だった。そして何も気づかぬまま冬の部屋に飾られている。春はまだ先だが、年齢とともに時間の経過が加速しているからきっとすぐ巡ってくるに違いない。味気ないとも、そのほうがよいとも。老人が過去を懐かしみ過去に生き続けるのは、新しい時代を理解できないからではない。おしまいが見えているから、後ろを見ているのだ。
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