タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます/ とりたてて何事もなく、何事も起こっていないようにすら感じる退屈を真の幸福と呼ぶべきかもしれない。いまこのとき悲惨や幻滅や堕落や破滅が始まりつつあり、何かが音を立てて崩れているのは確かだが、私の目の前にある幸福を幸福と思うほかないではないか。
惑星と文明 20-001 時間は砂となって降り積もる
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / だんだんどうでもよくなる感覚はなかなかよいものかもしれない。吹き付ける風に煽られるに任せて、ずっとここに立って、ずっと海を見ている。三途の川ならぬ三途の海を前にした気分だ。
ハナ 2020-007
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます /花は、既に春だった。そして何も気づかぬまま冬の部屋に飾られている。春はまだ先だが、年齢とともに時間の経過が加速しているからきっとすぐ巡ってくるに違いない。味気ないとも[……]
ハナ 2020-006 Anthurium #6
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / アンスリウムの花言葉は、「情熱」「印象深い」。へえー。適当なものだ、花言葉なんて。取り立てて好きな花ではないし、プラスチックのような質感と単純極まりない赤い色が特徴の品種仏炎苞はむしろ嫌悪感すら感じるのだが素通りできないものがある[……]
ハナ 2020-005 Anthurium #5
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / 花言葉は誰がどのようにして決めて、どこに集約されているのだろう。自然発生的に生じた花言葉が19世紀に花言葉辞典としてヨーロッパでまとめられたらしいが、新たに発見された植物の花言葉は誰がどうのようにして決めているのだろう。さて、どうしたものかとアンスリウムを見るといつも思う[……]
ハナ 2020-004 Anthurium #4
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます / ひとりきりがもしかしたら一番心地よいのかもしれない。そう言い切る自信はないが、そう考える自分もいるといったありさま。そして[……]
ハナ 2020-003 Anthurium #3
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます/ 取り立てて話題はないが、一言も発しないままなのも落ちつかない状況というものがある。独り言でなく、会話についてだ。たぶん、これと同じなのだ。さて、どうしたものかとアンスリウムを見るといつも思う。取り立てて好きな花ではないし[……]
ハナ 2020-002 Anthurium #2
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます/ Anthurium / アンスリウム さて、どうしたものかとアンスリウムを見るといつも思う。取り立てて好きな花ではないし、プラスチックのような質感と赤い色が特徴の品種仏炎苞はむしろ嫌悪感すら感じるのだが素通りできないものがある。異質である。異様である[……]
ハナ 2020-001 Anthurium #1
タイトルをクリックあるいはタップした先で画像を拡大することができます/ Anthurium / アンスリウム 異質である。異様である。美しい。生々しい。淫靡もしくは卑猥かもしれない。植物であるため許されている。