惑星と文明 19-023 時間は砂となって降り積もる

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発芽する確率が絶望的に低いうえに、成長できる可能性もまたすくないのだった。なのに忽然と灌木があった。あの震災の津波にさらされただろうし、あの未曾有の颱風で枝を煽られたのは間違いないけれど、それでも平然と繁茂しているのだった。
私は彼に出会うためここに来たようなものだ。

私たちは忘れているか、そもそも知られていない可能性が高いが、2011年3月11日の大地震による津波は関東北部にも達した。房総半島を襲った津波で人が亡くなり、家屋や施設などが破壊された。

このできごとを総称して「忘れられた被害」「忘れられた津波被害」と当地の人々は呼んでいる。可能なら、このページを読んだあなたは記憶に留めていただきたい。

もちろん強制できないし、あなたには忘れる権利があるのだが。

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About Fumi-Hiro Kato "HIRO K"

加藤(文)文宏 / Fumihiro Bun Kato 写真家・作家 / Photographer Author ・北海道北見市生まれ。 ・大学卒業時までに詩集「無題あるいはサラバ」、同「Cadenza」発表(共に絶版、在庫なし。「Cafebza」別装丁私家版のみあり)。 ・スタジオ助手、写真家として活動の後、広告代理店に入社。 ・2000年代初頭の休止期間を除き写真家として活動。(本名名義のほかHiro.K名義他) ・広告代理店、広告制作会社勤務を経てフリー。 ・不二家CI、サントリークォータリー企画・取材、Life and Beuty SUNTORY MUSEUM OF ART 【サントリー美術館の軌跡と未来】、日野自動車東京モーターショー企業広告、武田薬品工業広告、他。 ・長編小説「厨師流浪」で作家デビュー。小説のほか、エッセイ等を執筆・発表。 ・獅子文六研究。 ・インタビュー & ポートレイト誌「月刊 IJ」を企画し英知出版より創刊。同誌の企画、編集、取材、執筆、エッセイに携わる。 ・各メディアにおけるスチル撮影。 ・オリジナルプリントの製作、販売。 ・JSAHP正会員